「感じのいい人になれるか」は毎日のメールで決まる。相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

退職や転職、独立――そんな節目のタイミングで欠かせないのが、丁寧な「ご挨拶メール」。でもいざ書こうとすると、「何から書けばいいのか」「失礼にならない表現は?」と迷う人も多いはず。退職のあいさつは感謝を、転職の報告には前向きな決意を。相手に好印象を残しつつ、自分の言葉で気持ちを伝えるコツがあります。今回は、「退職」「転職」の際に、そのまま使えるメール文例をご紹介します。
退職するときに使える文例は?
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○○社の鈴木です。
突然のご連絡でたいへん恐縮ではございますが、
私は6月25日をもちまして、
○○社を退職することとなりました。
長い間お世話になり、
ありがとうございました。
皆様に助けていただきながら、
たくさんのことを学ばせていただきましたことを、
心より感謝申し上げます。
後任からは、後日ご挨拶をさせていただきます。
末筆ではございますが、
皆様のご健康、ご活躍をお祈り申し上げます。
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退職する会社のアドレスから出すので、転職先や今後の連絡先は書かないのが原則です。
転職したときに使えるメール文例は?
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伊藤明子です。
突然ではございますが、
転職のご挨拶を申し上げます。
私は、9月末日に△△社を円満退職し、
この10月1日付で○○社に入社いたしました。
現在、○○社法人営業部に勤務いたしております。
△△社在社中は、たいへんお世話になり、
誠にありがとうございました。
○○社でも、ここまで学んできたことを活かし、
全力をつくしてまいりたいと思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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他に使える表現は?
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・精いっぱい努力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
→「努力を重ねてまいります」「邁進してまいります」とも言う。
・5月1日より独立開業する運びとなりました。
→事務所やお店を開くときは、「お近くにおいでの節は、ぜひお立ち寄りください」などと案内します。
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本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。