「感じのいい人になれるか」は毎日のメールで決まる。相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

社内メールは、気軽なようでいて、意外と“人間関係”がにじみ出るもの。必要な情報をしっかり伝えるのはもちろんですが、その言い方や書き方ひとつで「配慮がない」「堅苦しい」「感じが悪い」と思われることもあります。たとえば、目上の人に使ってはいけない敬語、万能ではない「お疲れ様」のあいさつ、丁寧すぎて読みにくい文面など…。社内の雰囲気を壊さず、スムーズに伝えるために、避けた方がいい“社内メール習慣”を整理しましょう。
社内メールは「簡潔に」。最短でも伝わる文は?
以下の文例のように、簡潔に連絡事項をまとめられると良いでしょう。
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営業部のみなさま
明日はシステムの臨時点検が実施されるため、
午後5時~7時の間、インターネット並びに
社内LANの利用ができなくなります。
業務の調整をお願いいたします。
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社内メールでは「社長に謙譲語」はNG
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× 壮行会には社長も出席いたします。
○ 壮行会には社長も出席されます。
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社員に向けてのお知らせで、社長に「いたします」という謙譲表現をつけるのはおかしい。社内メールなので、「出席します」でもかまいませんが、「いたします」では社長に失礼になります。
朝の一言は“さわやかさ”も重要
社内メールに挨拶は不要ですが、朝なら「おはようございます」くらいは、さわやかでよいでしょう。挨拶代わりの「お疲れ様です」はかえって疲れるからやめてほしいという意見があります。
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営業一課の田中です。
臨時会議の日時が決まりましたので、
お知らせします。
日時 10月13日(月) 午後2時~4時
場所 本社5階 会議室A
議題 事業環境急変への対応策について
出席予定 営業部長
営業一課・営業二課・企画課
各課長ほか1名
当日資料は事前配信できるように作成中です。
ほかに提供資料がある場合は、10日までに田中まで。
以上、よろしくお願いします。
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本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。