ハーバード大卒の芸人・パックンさん「金銭感覚がまともな子」を育てる目からウロコのコツを教えてくれました 本人提供

「パパの年収は?」この問いにあなたはどう答えますか?『パックンの森のお金塾 こども投資』を上梓したパックンさんの回答は…。さらに、パックンさんはスーパーでの“ある習慣”で子の金銭感覚を育んだそう。お子さんにあえて「肉体労働」のアルバイトを強く勧める深い理由とは?ハーバード大卒の父が実践する、子どもの将来を変えるお金の教育法に迫ります。(構成/田之上 信)

子が「パパの年収は?」と質問
パックンならどう答える?

――自分の子どもに給料を聞かれたときに、親はどう答えるのが正解でしょうか。日本では昔から、親子でもおカネの話はタブーみたいなところがあるのですが、近年は子どもの金融リテラシー教育が大切だといわれています。

 僕は具体的な収入を子どもには教えていません。実際、聞かれたこともなく、それは不思議なのですが、ただ、世の中の一般的な給料の水準はそれなりに話しています。

 たとえば、学校の先生や公務員、大手企業の社員の給与など一般的な職業の年収は、子どもでもスマホで検索すれば調べられます。

 ですから、親が公務員や大手企業に勤めているのであれば、ストレートに教えてもいい気がします。数字を少し濁してもいいでしょう。アバウトでもいいから伝えて、おカネについて一緒に考えるのはよいことだと思います。

――パックンさんが子どもに収入を教えないのはなぜですか。

 いまのところ聞かれていないからですが、聞かれれば、大企業の部長クラスというようなあいまいな答えをすると思います。

 というのも、僕の仕事は特殊ですから、ギャラ設定も一般的な基準とはズレていると感じます。例えば、講演会で少し話をするだけで、結構な金額をいただくこともあります。そういうことは子どもに知ってほしくない。