「せっかく“いい会社”のはずなのに、毎日ぜんぜん楽しくない…」
あなたは今の職場で、「うまく言葉にならない“悩み”」を感じたことはないだろうか。「この会社で一生働くなんて無理…」「でも、他に“やりたいこと”もない…」「だから、しぶしぶ働いている…」そんな日々に「このままでいいのか?」と不安になったことも、一度ではないはず。
こんな“うまく言葉にできないモヤモヤ”を「見事に“言語化”してくれた!!」と話題なのが、新刊『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』だ。各所から共感が殺到している本書の内容に沿って、今回は「キャリアのモヤモヤ」の正体について解説する。

高校生Photo: Adobe Stock

「言葉にできないモヤモヤ」の正体

「言葉にできないモヤモヤ」に耐えながら、
今日も、会社は休んでいない。

それは、あなたの優秀さの証だ。

同窓会に行くと、ちょっと、ホッとしている自分がいる。
「へぇ! いい会社だね!」
誰に会っても、そう、褒められる。

就活までは、順調だった。
「いい大学」を卒業し、「いい会社」に就職。
収入も、肩書きも、社会的信用も、揃(そろ)っていた。

けれど、いつだったろう。
その言葉を聞くたびに、人知れず、
心がモヤモヤするのに気づいたのは。

学歴も職歴も褒められるのに

学歴も、職歴も、人から「すごいね!」と言われることが多い。
努力もした。結果も一応ある。人並みの評価も受けてきた。

けれど、5年、10年、20年経ったときに、
今の会社にいる自分の姿を、あまり想像できていない。

「つぶしが効く」と信じて選んできた肩書きやスキル。
選択肢は増えたけれど、
一体どれを極めればいいのかはよくわからない。

自分だけの「唯一無二性」どこにある?

これは、決して“贅沢な悩み”ではない。
「常に誰かと偏差値を競い、“王道”にいなければならない」――そんな日々に対する、確かな違和感だ。

このモヤモヤから抜け出すには――まず、“優秀であること”を一度、疑ってみること。
そして、これまで正解だと信じてきた「王道」を、そっと脇に置いてみることだ。

そのうえで必要なのは、確かな「自分だけのブレない強み」。
これこそが、これからの時代を生き抜く武器「唯一無二性」である。

(本記事は『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)