ドナルド・トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)理事に指名したスティーブン・ミラン氏は、FRB理事の短い任期を終えた後、来年ホワイトハウスでの職務に復帰することを検討する意向を示した。連邦議会が数十年前に行政府と中央銀行の分離を打ち出して以降、前例のない試みだ。ミラン氏は現在、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長。4日の議会上院の指名承認公聴会で、現職を無給の休職扱いとすることで、来年あらためて上院の承認を得ずに元の役職に復帰することができると弁護士から助言を受けたと説明した。アドリアナ・クーグラーFRB理事が先月、突然辞任したことを受けて、ミラン氏は後任に指名された。任期は2026年1月31日までだ。