8月下旬に米ホワイトハウスを訪れた総合格闘技団体UFCのダナ・ホワイト最高経営責任者(CEO)は、自身のキャリアで最も大胆だといえる売り込みを行うため、豪華なパンフレットを携えていた。ホワイト氏はドナルド・トランプ大統領からゴーサインを得て首都ワシントンを後にした。「ホワイトハウスで試合をする」。ホワイト氏はプライベートジェットで帰途につく際に、自身の1070万人のSNSフォロワーに向けて発信した。「今日、実現にこぎつけた」来年、ホワイトハウスのサウスローン(南庭)で開催されるのは、数千人の観客が見守る中で行われる総合格闘技のビッグイベントだ。レーザーと花火が夜空を彩り、ホワイトハウスとワシントン記念塔を背景に、UFCのオクタゴンケージ(八角形の金網に囲まれたリング)で選手たちがパンチやキック、組み技を繰り広げる。ホワイトハウスの南側にある広場「エリプス」や周辺の特設大型スクリーンでは、さらに多くの人々が観戦できる見込みとなっている。