「感じのいい人になれるか」は毎日のメールで決まる。相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

メールに比べて気軽に使えるビジネスチャット。しかしその「気軽さ」が裏目に出て、相手に負担をかけたり、伝えたいことが伝わらなかったりすることもあります。感じのいい人は、ちょっとした工夫で相手にストレスを与えないやりとりを心がけています。では、どんなことを「絶対にしない」のでしょうか。
「1回の書き込みを長くすること」は絶対にしない
チャットは「すぐ読める」という感覚があるため、長い書き込みは敬遠される傾向があります。特に1対1のチャットの場合は、1回の書き込みを短くして、やりとりしながら伝えたほうが、伝わりやすいでしょう。たとえば、以下のような例は控えた方がいいでしょう。
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高橋:
進行案をお送りします。オープニングで流す動画は原案では3分でしたが、冗長になるので1分に縮めました。小林社長の挨拶は10分とさせていただきましたが、長いでしょうか。登壇者は3人ですが、最初の大山先生だけ長くお話しいただくというのはどうなのか、ほかの登壇者に失礼でしょうか。
小島:
動画いいですね。大山先生の持ち時間が長いことについては、違和感はありません。
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では「読み飛ばされない書き方」は?
以下のように、1回の書き込みを短くできるとよいでしょう。
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高橋:
進行案をお送りします。冗長にならないよう、オープニングの動画は1分に縮めました。
小島:
いいですね。
高橋:
ありがとうございます。
小林社長の挨拶は10分だと長いでしょうか。
小島:
いつも5分程度のことが多いようです。
高橋:
5分にします。大山先生の時間がほかの方より長いのは問題ありませんか?
小島:
違和感ありません。
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本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。