「この人、仕事ができるな」は、毎日のメールで決まる。「相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
「つまらないもの」が避けたい表現に

物を贈るときに「つまらないものですが」というのは、日本人らしい謙遜の言葉ですが、ネットで「つまらないものを贈るのは失礼」という短絡的な意見が拡散してしまったので、つかわないほうが無難でしょう。例えば、
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心ばかりのものですが、ご受納ください。
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という表現をつかうのも良いでしょう。
物を贈るときにつかえる他の表現は?
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・心ばかりの品をお送りいたしましたので、ご笑納ください。
「ご笑納」とは、人に物を贈るときに「つまらないものですが、笑ってお受け取りください」という謙遜の意味を含んだ表現。明るい語感が好まれています。
・ささやかな品をお送りいたしましたので、お受け取りください。
「つまらないもの」は失礼という意見が多数派ですが、「ささやかな品」はよくつかわれています。
・当地の名物を送らせていただきましたので、ご賞味ください。
地元の名産品などを送る場合の書き方。「賞味」とは「おいしく味わう」という意味。
・○○賞に輝いたというワインをお送りいたしました。お口に合いましたら幸いです。
お酒好きな相手に。「お口に合うとよいのですが」「気に入っていただけましたらうれしく存じます」など。
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※本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。