「感じのいい人になれるか」は毎日のメールで決まる。相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

仕事のやりとりで、つい「まだですか?」と催促したくなる場面は少なくありません。ただ、そのまま書いてしまうと冷たく響いたり、相手にプレッシャーを与えすぎたりすることも。感じのいい人は、状況に応じて言葉を工夫し、角を立てずに催促を伝えています。ここでは、具体的な表現例を紹介します。
「まだですか?」の代わりに使える表現は?
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・納品を本日まででお願いしておりましたが、まだ届いておりません。至急ご確認ください。
→何かの手違いも想定して確認を要請します。
・期日が過ぎましたが、お進み具合はいかがでしょうか。
→「期日」とは、約束した日のこと。
・1週間ほど遅れるとのことでしたが、そろそろいかがでしょうか。
→遅らせた締切日が迫ってきたとき。
・明日はラフデザインを出していただく予定になっております。楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。
→締切の前日に念を押すメール。
・ご多忙のことと存じますが、なんとか明日までに間に合わせていただきたくお願い申し上げます。
→どうしても無理をしてもらいたいとき。
・今回は後ろの日程にまったく余裕がありませんので、これ以上遅れることができません。
→遅れがちな相手には、緊張感を伝えます。
・明後日までに納品していただければなんとか間に合いますが、それ以上の遅れになりますと当方に損失が発生する恐れがあります。
→実際に損失につながる恐れがある場合は、警告しておきます。
・いよいよ企画会議が来週に迫ってまいりました。本日中に企画書をいただけない場合、申し訳ありませんが、企画会議への提出を見送らざるをえません。
→催促を重ねてきたけれども間に合わない事態になったときは、最後通告をするしかありません。
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本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。