
自分がミスをして迷惑をかけたら、「すみません」「申し訳ありません」などと謝るものだが、最近は決して謝らない人がいて困る、という管理職や経営者の嘆きを聞くことが多い。ミスを繰り返すので、指導のために注意すると逆ギレする人までいる。こうした「絶対謝らない人」は、なぜ謝らないのだろうか?実はこういう人たちは、注意する側が思いもよらないような考え方、受け止め方をしている可能性がある。彼らが「謝らない理由」を4つ、説明しよう。(心理学博士 MP人間科学研所代表 榎本博明)
度重なるミスを指摘されると、ムッとしてキレる
仕事上のミスが多く、何度注意しても同じようなミスを繰り返す。仕事上のミスを放置するわけにはいかないので、その都度指摘してやり直してもらうしかないのだが、注意するたびにムッとした表情を見せ、「すみません」という謝罪の言葉もない。
ムッとするのはそっちじゃないだろうと言いたくなるのを、昨今は何かにつけてハラスメントと言われそうでグッとこらえているが、毎度こんな感じなので、注意するのも気が重い。反省しないから、またミスを繰り返す。向こうがミスを繰り返しているのに、まるでこちらが悪いみたいな雰囲気になるのて、注意するたびに後味が悪い。
このように、ミスを注意されるとムッとした感じになり、謝罪の言葉がないだけでなく、攻撃的な反応を示す若手がいて困るといった声をよく耳にする。