近年増加しているゲリラ豪雨。気象庁によれば、日降水量300mm以上など強度の強い雨が降る頻度は、1980年頃と比較して2倍程度にも増加しているという。
もし、大雨から避難することになった場合、移動中にケガをしないためにはどうすればよいのだろうか?
そんな防災の基礎知識が子どもにもわかりやすく紹介されている本『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)だ。クマに遭遇したときの対処法から、ノドに食べ物が詰まったときの応急処置まで、あらゆる危険から身を守る方法が網羅されている。テレビで紹介されたことで話題となり、「子どもが夢中で読んだ!」「やけどをしたとき、本で学んだ処置が役に立った」など多くの口コミが寄せられている。
この記事では、本書で紹介している「大雨から避難する方法」について、一部抜粋してお届けする。(構成/ダイヤモンド社 金井弓子)

【ゲリラ豪雨】大雨からの避難は長靴NG・カサNG! 安全な移動方法は?『いのちをまもる図鑑』本文より イラスト:五月女ケイ子
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大雨からの避難は、スニーカーをはきカサをつえにして歩く

 大雨だと足と長ぐつのすきまに雨が入って重くなり、歩きにくくなります。スニーカーやリバーシューズなどの歩きやすいくつで避難してください。

 また、雨で道路のみぞや段差が見えなくなって一寸先は闇状態になっているので、カサはささずにつえのように地面をつきながら進みましょう。

避難するときの服装

レインウェア: 超はっ水のゴアテックス素材製がおすすめ
リュックサック: 手を自由にするため、持ち物はすべてリュックサックに入れる
長ズボン: 素足を出してケガをしないように
スニーカーまたはリバーシューズ: はきなれたものを選ぶ
ヘルメット: 強風で飛んでくる小石などから頭を守る
ライフジャケット: 川がはんらんした場合はライフジャケットを着ると安心

避難するときの持ち物

カサ: 地面をつきながら進むために使う
1~2日分くらいの水と食料: 重くなりすぎないように用意する
タオル、着替え: ぬれないよう、ポリ袋に入れて密閉する
財布、スマホ、通帳などの貴重品: ジッパー付き袋に入れて密閉する
大きめのポリ袋: ぬれたものを入れる

(本稿は、池上彰ほか監修『いのちをまもる図鑑』の内容を、抜粋・一部編集した記事です)