阿部サダヲの3分アヴァンが濃密すぎ!ヤムの「おれさまのアンパン、なめんなよ」に朝から圧倒【あんぱん第124回】

お客さんがいっぱい。和明も子連れで来た!

 お茶のお稽古に通っている星子(古川琴音)が見に来てくれた。彼女は義理ではなく『アンパンマン』が好きだという。

 それから子どもが来た。のぶは「アンパンマンおばちゃん」と呼ばれる。

「まだ座れますか」と聞かれて「座り放題です」と答える蘭子。彼女は受付を手伝っている。

 ところが劇場の前には長蛇の列で、むしろ座れなくなりそう。

 和明(濱尾ノリタカ)も子どもを連れてやって来た。アンパンマンおばさん・のぶはどうやら絵本にチラシをはさんでいたようだ。子どもとの接し方がわからないと言っていたが、仲良し親子という感じ。もしかして、父・岩男の話を聞いて何か変化が起きたのか。

 こうして無事に客席は満員になった。

 健太郎もいせも大喜び。このふたりの場面が青春群像劇っぽい。いせはかなりの人気作曲家なのに十代の演劇少年みたいにキラキラしている。

「のぶちゃんすごい」と嵩は感動。

 嵩はしょっちゅう、のぶに「すごい」と言っている。朝ドラではよく主人公がやけに持ち上げられることがある。なんでも主人公のお手柄になるのだ。それが主人公特権。今回、のぶの場合は、視聴者の反応を意識してあえてやっているような気さえするほど、のぶが「すごい」と言われることが多い。

 そしてお芝居が始まった。

 客席を使った演出で、羽多子は至近距離にいる俳優の演技にいちいち反応する。こういうことって実際の演劇でもある。江口のりこが素朴な反応を見事に演じている。

 そして、のぶは次郎(中島歩)の形見のカメラを久しぶりに使用して、劇場の様子を撮影する。速記に続いてカメラ。カメラは、30年前くらいのものだが、メンテナンスすれば使えると思うが……。それに劇場の暗いところで、あのカメラでうまく撮れるのだろうかは謎。そこはドラマだから。

阿部サダヲの3分アヴァンが濃密すぎ!ヤムの「おれさまのアンパン、なめんなよ」に朝から圧倒【あんぱん第124回】