米半導体大手エヌビディアは中国で新たな独占禁止法審査に直面している。米中両国の高官は現在、最新の貿易交渉のために会談を行っているさなかだ。中国の独占禁止法当局は15日、エヌビディアが同国の独占禁止法に違反したと暫定調査で判明したと発表した。国家市場監督管理総局は、エヌビディアへの処罰には言及せず、さらなる調査を実施すると述べるにとどめた。中国は2020年、カリフォルニア州サンタクララを拠点とするこの高性能半導体設計会社による買収を承認した。同社が中国への半導体供給を保証することなどの条件に同意した後のことだった。2022年以降、米政府はエヌビディアなどの米国の半導体メーカーが、高性能な人工知能(AI)チップの多くを中国に販売することを禁止している。-0-