米石油大手エクソンモービルは、アクティビスト(物言う株主)との対立において、意外な味方を募ろうとしている。個人株主だ。米証券取引委員会(SEC)は15日、エクソンが数千人の個人投資家に対し、株主提案について経営陣と歩調をそろえて投票できる無料プログラムへの登録を呼びかけることを認めた。SECから金融業以外の上場企業でこうした承認を得るのはエクソンが初めて。他社も続く可能性がある。エクソンは投票にほとんど参加しない巨大な票田を取り込みたい考え。個人投資家は同社株の約40%を保有しているが、議決権行使シーズンに投票するのはその約4分の1にとどまる。個人投資家が保有するエクソン株は合計1900億ドル(約28兆円)近くに上る。
エクソン、個人投資家を味方に アクティビストとの闘いで
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