就活シーズンが近づく9月。「面接でアピールできることがない!」と不安な方もいらっしゃいますよね。実は、今から始められる内定に近づくとっておきの習慣があります。
新刊『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別なガクチカも将来の夢もなかった普通の就活生=「脇役さん」の著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分だけの就活戦略をつくりあげ、食品超大手を含む22社から内定を得た実体験から生まれた一冊です。
「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
そんな普通の就活生が、どうすれば自分に合う企業に内定を取れるのでしょうか? 就活に不安を抱えるすべての学生、そしてその姿をそっと見守る保護者の方に届けたい、内定につながるリアルな戦略が詰まった、まったく新しい就活本です。今回は、内定に近づく習慣について著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

低学歴でも大手に「秒で内定する人」のたったひとつの習慣Photo: Adobe Stock

自分を知るということ

就活シーズンが近づく9月。「面接でアピールできることがない!」と不安な方もいらっしゃいますよね。自分には誇れるような学歴がないと悩む方なら、なおさら心配なのではないでしょうか。

そんな方に、面接で評価が上がる習慣をお伝えしたいと思います。

就活で外せない自己理解(=自己分析)

就活において、一番大切なことはなんでしょうか? 企業選びでしょうか、面接対策でしょうか。

僕は自己理解こそが、就活の土台となる一番大切なことだと考えています。

なぜでしょうか?

僕は就活のゴールを「自分に合った企業からの内定」だとしているのですが、「自分に合った企業」を選ぶためには、まずは自分がどんな性格で、何をしているときに心が安らいで、どんなときに幸せを感じるかを理解する必要があるからです。

僕は大学時代から、プライベートの時間を確保することが大切だと考えていました。毎日スタバで本を読む時間だったり、映画を頻繁に見に行く時間がないと、自分の人生は充実しないと考えていたんですよね。

人によっては、毎日仕事をこなすことに幸せを感じる人もいるでしょう。ですが、自分はそうじゃない。むしろ自由時間が大切だと理解していました。

よって、企業を選ぶときは「自由時間」の元となる、「休日」と「残業時間」を特に見てました。休日は年間120日以上ある企業しか受けない、残業も月25時間未満の企業しか受けないと決めてました。

このように、「自分に合った企業」をそもそも選ぶためには自己分析が欠かせません。

次に、「内定」の部分です。自分に合った企業が選べても、その企業からの内定を獲得できないといけません。

つまり企業から評価されることが大切なのですが、企業がそもそもどんな人を評価するのかというと、最低限、質問をしたときにかっこたる答えを持っている人なのです。

「あなたの強みは何ですか?」
「反対に、あなたの弱みは何ですか?」
「なぜうちの会社が向いていると思ったのでしょうか?(=自己PR)」
「なぜうちの会社を受けたいと志望したのでしょうか?」

これらの質問は、すべてが「あなたはどんな人?」「あなたはどんな考えを持っている人?」という、自己理解を元にした質問です。つまり、自己理解が深ければ深いほどに、企業からの質問にはっきりと答えられるようになります。

そして、拙書『脇役さんの就活攻略書』で述べたように、考えが深ければ深いほどに、「自分の頭で考える力」という非常に重要な評価指標を満たすことができます。

(僕のように、学歴にも過去の実績にも自信がない人が評価されるための最強の鍵が、この「自分の頭で考える力」をアピールすることです)

ここまでの話をまとめると、自己分析によって自己理解を深めることは、就活のゴールである「自分に合った企業からの内定」を満たす土台となるのです。

反対に、自己分析が適当だと、企業選びも適当になります。更にはエントリーシートや面接で何を聞かれても、その場で考えないといけなくなります。

こうした理由から、深い自己理解は就活において意味がある。むしろ土台になると僕は考えています。

自分を知る最強の習慣

ここまで就活において、自己分析に意味があるということを話してきました。ですが、どんな作業も「形」だけだったり、やり方が間違っていれば、その効果を発揮することはできません。

では就活生は自己理解にどのように取り組むべきなのか。

詳しくは著書である『脇役さんの就活攻略書』をぜひ読んで欲しいのですが、その中から特に大切な「日記」について解説したいと思います。

まず大前提として、自己理解に終わりはありません

例えば、僕はこれまで2000本以上の記事を書いてきました。本も1500冊以上読んできました。それなのに、昨日「自分は不安症で、小さいことでも気になってしまう」という性格に気づきました。

そんなこと今まで知ってたでしょ? と思われるかもしれないですが、本人にとってそれが当たり前で生きているので、理解できないんですよね。

このように自己理解は死ぬまで終わりません。

そんな終わりのない自己理解にどうやって向き合うべきか?

そこで最適な習慣が「日記」です。日記といっても、何百文字も書く必要はありません。毎日、その日に良かったことと悪かったことを3つずつ書き出します。(3つなければ1つでも大丈夫です)

そして、それに対して「なぜ?」と問いかけることで、自分の性格や考え方、価値観が見えてきます。

例えば、僕は今日、2時間で3本の記事を書きました。それに対して「やりきった!」という達成感があった。これに対して「なぜ2時間で3本の記事を書いたことを良かったと思うのか?」と問いかけると、「仕事に強いやりがいを感じるから」や「自分が価値のある発信ができたことに生きがいを感じるから」といった答えが出ます。

こうした自己理解によって、自分は自分自身が本当に良いと思える仕事をすることに、強いやりがいを感じるんだなと理解できます。

就活では自己分析以外にもエントリーシートを書いたり、適性検査対策をしたり、面接対策をしたりとやることがたくさんあります。

日記であれば、毎日10分あれば取り組むことができて、他の作業と同時並行で取り組むことができる。

自己理解に終わりはないからこそ、就活本やネット記事に書かれた「これをやれば自己分析が完了」だけで終わらせるのではなく、毎日の日記で自己理解を深めていくことが大切だと考えています。

就活を通して自分の幸せの価値観を見つけよう

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。日記を通して自分の「幸せについての価値観」への理解を1つ、1つ増やしていく。それこそが、就活を通して得られる、内定以上の価値だと僕は考えています。

今回の記事が1人でも多くの就活生の役に立てれば嬉しいです。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです