中国のサイバーセキュリティー規制当局は国内大手テクノロジー企業に対し、米半導体大手エヌビディアの新たな半導体の一つを購入しないよう促した。同社は米中貿易戦争のあおりをさらに受けている。事情に詳しい複数の関係者によると、国家インターネット情報弁公室は企業に対する指示で、産業用のエヌビディアの人工知能(AI)チップ、「RTX Pro 6000D」を事実上ブラックリストに加えた。中国政府は、米国がエヌビディアに中国への販売を許可している比較的性能の低いAIチップは必要としないものの、最先端製品は引き続き求める姿勢を示している。エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は17日に英ロンドンで、「国がわれわれに望んでいる場合にのみ」市場にサービスを提供できるとし、米中間の貿易摩擦が続く中で忍耐強く対応する考えを示した。また、「現在の状況には失望しているが、中国と米国の間には解決すべきより大きな課題がある」と語った。
中国、エヌビディア製AIチップの購入禁止をテック大手に指示
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