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ドラマ、映画、動画、ポッドキャスト。配信サービスとSNSの普及で、私たちはかつてないほど多くのコンテンツに囲まれている。選択肢が増えた一方で、「追いつけない」「消費しきれない」と疲れを感じる人も少なくない。なぜ現代人はコンテンツに疲れてしまうのか。その構造を整理しつつ、過多な情報と程よく付き合うための実践的な工夫を考える。(フリーライター 鎌田和歌)
Netflix、Amazonプライム、U-Next…
サブスクは百花繚乱の時代
SNSで話題になっているドラマ。友人からDMで「絶対見たほうがいい!」とおすすめされた映画。毎日更新されるのは時事ニュースだけではなく、InstaglamでもTikTokでも、絶えず新しい配信が流れ続け、追いつく前に次の話題作が流れてくる。積読は永遠に積読で、あっという間に過ぎ去っていく時間……。
とにかくコンテンツが多すぎるのである。まずドラマひとつ取ってみても、地上波だけでなく国内外の豪華な作品が次々と配信されるし、過去の名作も見ることができる。Netflix、Amazonプライム、U-Next、ディズニープラスなど、自分の好みで選べるサブスクがいくつもある。
地上波を見逃して録画を忘れても、Tverで再トライできることもある。
さらに今はプロだけではなく、セミプロやアマチュアも映像や音声コンテンツを簡単に作れる時代となった。YouTuber、TikToker、インスタグラマー、それぞれが連日、新しい映像を配信し続ける。とにかく毎日続けることが、チャンネル登録を増やす秘訣なのだという。
友人が始めた映像配信やポッドキャストを「ぜひに」と言われ、使命感にかられて見たり聞いたりしている人もいることだろう。
これだけコンテンツ過多の時代となると、情報は洪水さながらに流れてくるし、確たる指針がないとこの洪水に翻弄され続けることとなる。







