
9月10日深夜、新製品発表会を行ったApple。iPhone 17シリーズは、iPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro MAX、iPhone Airの4機種展開となる。筆者は3年前に最上位機種のiPhone 14 Pro Maxを購入して以来購入を見送っていたが、今年は予約開始当日に迷わずiPhone Airを注文した。長年Macintosh専門誌などで執筆し、Appleの動向にも詳しい筆者が「最上位機種ではなく、iPhone Air」を選ぶ理由とは。(テクノロジーライター 大谷和利)
これまでにない存在感を放つiPhone Air
この秋、Appleが発表した「iPhone Air」は、歴代のiPhoneモデルのなかでも異色の存在だ。そもそも、ネーミングもiPhone 17 Airではなく、ナンバーなしのiPhone Air。それはiPhone SEのように、毎年のリニューアルとは無縁であるとの意思表示にも思えるし、位置付け的には9を飛ばしていきなり第10世代だと主張したiPhone Xに近いとも感じる。つまり、これからの新世代モデルの原型となるべきモデルということだ。
iPhone Airの外観で最大の特徴は、本体の大部分の厚みが過去最薄の5.64ミリという点にある。これは、プラトー(高原・台地の意味)と呼ばれるカメラ部の出っ張りに主要な回路基板を収め、残りのスペースをバッテリーに割り当てることで実現された。また、eSIMのみの対応とすることでSIMトレイを省き、バッテリー容量をギリギリまで確保している。

その薄さでありながら、チタンフレームとセラミックシールドの組み合わせによって強度と柔軟性を兼ね備えており、この動画(youtu.be/cwmqgI8MYY4)では、実際に端末を曲げようとしても多少しなるだけで元に戻る様子がわかる。意図的に、そのようなフレキシブル構造になっているのだ。