大谷和利
ブラッドピット主演映画「F1」、メタリカ&U2のライブを、自宅でIMAX以上の臨場感で体験する方法とは
ブラッド・ピットがF1レーサーに扮し、本物さながらのF1マシンを操る映画「F1」。6月末に公開され、4D、ドルビーシネマ、ScreenX、IMAXなどさまざまなフォーマットで上映されており、現在大ヒット中だ。徹底的なリアリティにこだわって制作された本作では、IMAXカメラに加え、Appleとソニーがそれぞれ開発した専用カメラが使われている。その「F1」のドライビングシーンを、自宅で、IMAXシアター以上の臨場感で体験する方法をご存じだろうか?

「写真を撮るならスマホで充分、今さらデジカメは使わない」という人が増えているが、そんな人にこそ刺さりそうなデジカメ「X half」が登場した。その昔、「ハーフカメラ」「ハーフサイズカメラ」と呼ばれるフィルムカメラがあったことをご存じだろうか。名前の通り、35mmフィルム(36mm×24mm)を半分のサイズ(18mm×24mm)で撮影できるカメラで、24枚撮り、36枚撮りなどで売られていたフィルムを本来の2倍の枚数撮れること、撮れる写真が縦長である面白さなどがうけて一時期人気があった。X halfは、そのハーフカメラを、現代の技術でよみがえらせた最新デジカメである。今回、X halfを持ってスペインへ行き、写真を1400枚撮影してきた。使って分かったX halfの魅力を、旅の写真とともに紹介したい。(テクノロジーライター 大谷和利)

「読む気が失せる文書」でも、気軽に聞ける会話劇に?グーグル・NotebookLMの音声化機能が凄すぎた!
企業内の規則や法令、教育現場での歴史資料など、読むべき文書があっても、文字だけを見ると気が失せてしまう人は少なくない。一方、それを社員に周知させたい担当者や生徒に読み込んでほしい教師にとって、これは頭を悩ます問題となる。そんなとき、アップロードした資料をもとに内容を要約したり質問に答えてくれるGoogleの生成AIサービス「NotebookLM」の音声概要機能が役立つ。今回は、この機能を利用して多様な資料をポッドキャスト化し、その有効性や面白さを探ってみた。

数カ月前、東京国立博物館で撮影した埴輪の写真から3Dフィギュアを作り友人にプレゼントしたことを記事に書いたところ、筆者と編集部に「著作権侵害だ」という声が届いた。また昨今は、生成AIを使ってスタジオジブリ風の自画像を作るのが大流行りだが、こうした画像について「著作権違反では?」と批判する人をよく見かける。生成AI時代における著作権との付き合い方や、SNS上での批判の姿勢について考える。

ダイエットからリハビリまで!「電動アシスト脚」を自腹購入→運動してわかった「意外すぎる効果」とは
電動アシスト自転車に乗ったことがある人ならば、普通の自転車に比べ、漕ぎ出しの力強さや坂道を登るラクさがこんなに違うのかときっと驚いたはずだ。以前は16万~17万円程度と高価だったが、今は普及して価格が下がり、6万円を切る製品まである。同様に、人間の体の動きを“電動アシスト”する装置は「エクソスケルトン(外骨格)デバイス」と呼ばれている。今回は筆者が自腹で購入した、脚の筋力を増強するエクソスケルトンデバイスを紹介する。いわば「電動アシスト脚」を装着したら、どんな歩き心地になるのか?

スティーブ・ジョブズも悔しがる?「rabbit r1」はiPhoneに続く革新を作り出せるか
何かやりたいことがあるとき、スマホを開き、目的に沿ったアプリを立ち上げて操作する……我々が日々当たり前にやっていることだが、このプロセスをガラッと変える最新AIデバイスが「rabbit r1」だ。アプリを探す必要はなく、ボタンを押しながらやりたいことを話しかけるだけ。「今日の天気は?」「ユニクロのサイトで、春のおすすめ商品を検索して」「(写真を撮って)これは何?」あるいは外国で翻訳モードを呼び出し、同時通訳をさせることもできる。手のひらサイズで3万5000円、生成AI時代のiPhoneとなる可能性を秘めた”rabbit r1”(以下、r1)はどんなことができるのかを詳しく紹介する。

最近、筆者の周囲では3Dプリンタの購入・利用例が目立つ。購入しているのは、クリエーターやデザイナーといったモノづくりを専業とする人ではなく、プログラマ、写真家、教育者などさまざまな職種の人々だ。用途も、趣味のジオラマ作りや自分用の実用小物の制作、地形図の立体化などさまざまで、まさに十人十色である。一方で、生成AIの進化も見逃せない。この2年あまりでチャットやテキスト生成→画像→楽曲→動画と幅が広がり、今は3Dデータの生成までできるようになった。そこで今回は、生成AIと3Dプリンタの連携によって、いわば「デジタル民芸品」を作る方法を紹介しよう。

Apple Vision Proに続け!空間コンピューティングの現状と市場の展望
筆者がApple Vision Proを使い始めて半年がたった。この秋にはMetaがスマートグラスの次世代モデルのプロトタイプであるOrionを発表し、直近ではGoogleもAndroidを空間拡張したAndroid XRのデモを行うとともに、クアルコム、サムスンの協力を得てXRヘッドセットとスマートグラスを開発中であることを公表するなど、ライバル企業たちもにわかに空間コンピューティング環境の整備に力を入れ始めている。今回は、1年の締めくくりとしてそうした空間コンピューティングをめぐる現状を俯瞰し、考えられる今後の展開に思いをめぐらせてみた。

今年6月のWWDC24の席上でAppleは、Apple Vision ProがMacと連携して作り出す仮想スクリーン機能で、4Kディスプレイ2台分のウルトラワイドモードを実現することを約束した。しかし、その機能はvisionOS 2.0でも2.1にも実装されることなく、Apple Vision Proのユーザーコミュニティでは、その実現を待ちわびる声が多く聞かれた。それが12月に正式リリースとなるvisionOS 2.2でサポートされることになり、米国のIT系のオンラインメディアでも取り上げられて、その完成度の高さが話題となっている。今回は、超ワイドな曲面スクリーンが場所を選ばずに使える、Apple Vision Proの新機能の意義と試用記をお届けする。

もはや「鑑賞」ってレベルじゃないぞ…Apple Vision Pro専用映画、リアルさが限界突破していた!
日本では今年6月に発売された、ゴーグル型の空間コンピュータ「Apple Vision Pro」。Appleはハードウェアを開発・販売するだけではなく、Apple Vision Pro専用のコンテンツとして、イマーシブ(没入型)短編映画「沈没へのカウントダウン(原題:Submmerged)」をApple TV+で配信開始した。これまでも上下左右180度の立体映像(デュアル8K解像度)によるイマーシブビデオは記録映像的な作品が数本公開されていたが、「Submmerged」は初のシナリオベースのストーリーもので、アカデミー賞受賞監督が手がけた本格的な映像作品だ。視聴だけでなく、映像制作にあたってもApple Vision Proが使われているという。

「パスワード迷子」のiPhoneユーザーに福音、最新「iOS18」の“かゆいところに手が届く”管理機能とは
あなたは一体、いくつのパスワードを使っているだろうか?Webアプリやオンラインサービスが一般化するにつれて、アカウントを作るたびに増えるパスワードに翻弄されるようになった。Appleはこれまでもパスワードをクラウドで管理し、デバイス間で共有できるiCloudキーチェーンなどの仕組みを提供してきたが、9月17日から配信が始まった最新の「iOS 18」では管理機能をアプリ化、さらに使いやすくなっている。今回は、その機能概要を紹介するので、パスワード管理に頭を悩ませている人はぜひ参考にしてほしい。また、AndroidデバイスやChromeブラウザなどで利用されているGoogleのパスワードマネージャーとの違いについても解説する。

Yahoo!ニュースが欧州で読めない「悲しい理由」
先日、チェコのプラハ旧市街を訪れる機会があり、東ヨーロッパの古都で数日間を過ごしてきた。20年近く前にも1度訪れた街だったが、当時の面影がほぼそのまま残っていることに感銘を受けた。ところが、ホテルから日本のニュースサイトにアクセスしようとした際に、普段は意識していなかった日欧の違いに、否応なく気付かされる羽目になった。今回は、それをきっかけに見つめ直したネットプライバシーの問題を取り上げようと思う。

「プログラミングの知識ゼロ」でもアプリが作れる!生成AIへの「頼み方のコツ」とは?
「生成AIはプログラムを書くのが得意」とは以前から言われていたが、それでも未経験者にはハードルが高かった。生成AIにプログラムを書かせても、そのプログラムを実行する環境がなければ試すことができず、デバッグやブラッシュアップもできないためだ。しかし6月下旬にAnthropic(アンスロピック)がClaudeの新機能として発表した「Artifacts」を使うと、生成したプログラムを専用ウインドウでそのまま実行し、プロンプトを追加することで修正や調整、機能追加などをリアルタイムに行えるようになった。

生成AIというとChatGPTに代表されるチャット系サービスのイメージが強いかもしれないが、ひと口に生成AIといっても、実はさまざまな種類がある。「Perplexity AI」(パープレキシティ・エーアイ https://www.perplexity.ai)は、ChatGPTと同じく対話型のインターフェースではあるが、検索に特化したサービスになっているのが他と違うところ。その特徴を最大限に活かした機能が「Perplexity Page」といえる。今回は、この機能がどのように使えるのか、具体的に3つの使用例を紹介する。情報収集の時間を大幅に短縮する「Perplexity Page」は、ビジネスの現場でも即戦力となりそうだ。

【無料】ChatGPTもClaudeもStableDiffusionも…生成AIをタダで使える「リートン」が太っ腹すぎる
ChatGPT、Stable Diffusion、Claude、Google PaLMなど、複数のテキスト&画像生成AIサービスを一つのUIから使える「リートン」というサービスをご存知だろうか。GPT-4 TurboやSXDL(Stable Diffusionの一部)など、有料の生成AIエンジンも無料で利用できる。本来は有料プランでしか使えないものもある生成AIサービスを、なぜ無償で提供できるのだろうか。

「AIに感情はない」は過去のもの?最新AIが「会話を打ち切っていいか迷うレベル」で進化していた!
生成AI技術の進化が止まらない。これまでは「できない」「難しい」と言われていた部分を中心に、今も日進月歩で新しいAIや新機能が登場している。例えば今まで「AIに感情はない」と言われていたが、人間の感情を声や表情から読み取ることができる「Hume」。また、従来は難しかったキャラクターのポーズ指定を簡単に行える「Krea」の画像生成機能。そして、最近のもっともホットな話題といえる楽曲生成AIの最新事情~本記事ではそんな三つのトピックをお届けする。

日進月歩で進化を続ける生成AIの世界。チャット系AI以上に熱いのが、動画生成AIをめぐる動きだ。文章でシンプルなプロンプトを入力するだけでシネマライクな1分間の動画を作り出すOpen AI「Sora」が大きな話題となったが、まだ一般利用はできない。実際に利用可能なサービスとしてはRunway MLやPika Labsといった有名どころに加え、新規参入も相次いでいる。今回は後者の中から、完全無料で生成数の制約なしに使える「PixVerse」と「Haiper AI」を自作サンプルと共に紹介。さらに、今後の動画生成AIサービスの方向性を示唆する新サービス「LTXstudio」の概要もお伝えする。

生成AIを誰にでも使いやすく、より便利に使いこなすものにすべく、各社が力を入れて開発しているのが「エージェント(仲介者、代理人)機能」だ。ユーザーが生成AIでやりたいことに合わせて、AIが必要な判断をして、さまざまな処理や作業をしてくれる機能である。ChatGPTの新機能「GPTメンション」は、エージェント機能実現のための第一歩ともいえるもの。今回は、このGPTメンションを使って、新サービスの企画を立案→プレゼン資料を準備→イメージビデオを制作する一連の流れを紹介する。「ChatGPTは気になるが、どう使っていいか分からない」という人のヒントになるはずだ。

2万9000円のデバイスRabbit R1は「AI時代のiPhone」になるかもしれない【CES2024で注目】
ChatGPTに代表される生成AIを筆頭に、AIの応用技術をめぐる動きは、2024年、さらに加速しそうだ。現在米国ラスベガスで開催中の世界最大のテクノロジーショー「CES2024」では、進化したロボットから自動運転車まで、世界中のさまざまなAI応用製品が披露されている。その中で筆者が最も注目したのは、2023年には誰もがノーマークだった“rabbit”というスタートアップ企業のポケットコンパニオン“r1”である。今回は、生成AI時代のiPhoneとなる可能性を秘めた“rabbit r1”(以下、r1)について考察する。

Googleの新AI「Gemini」にガッカリ…デモ動画に「フェイク」批判、上がりまくったハードルを超えられるか?
IT業界のAIを巡る動きが、益々活発になっている。12月6日、Googleは同社の最新AIテクノロジーであるGeminiを発表し、特に性能比較のデータにおいて、先行するOpenAIのChatGPTへの対抗心を露わにした。一方、Metaは、IBMなどと共に「責任あるAI推進」に向けた新団体”AI Alliance(AIアライアンス)”を発足。イーロン・マスク率いるX(旧Twitter)も、Premium Plusユーザー向けにチャットAI「Grok」を提供し始めた、さらにAppleも、Appleシリコン用の機械学習フレームワーク「MLX」を公開した。今回は、2023年の締めくくりとして、メインストリームの生成AI分野で先行する3社を中心とした秋から冬にかけてのAI関連トピックと、2024年に向けた展望をまとめてみた。
