まずは親の総資産を
確認しよう

 ですから、施設探しをする前に親の年金額と総資産を確認することは必須です。実態を知らず、高級ホームばかり見学しても意味はありませんから。

 施設のグレードは、年金と預貯金、さらに不動産の売却額を加えた総資産で検討します。親に持ち家や土地などがある場合、その売却額を査定しておきましょう。

 年金額は2ヵ月分が振り込まれるので、月額に換算して考えます。賃貸に住んでいる場合には、現在支払っている家賃を施設の月額費用に充てることを考えて予算を立てることもお忘れなく。

 親に聞いてもあいまいな言い方しかしない場合、年金額や資産額を書き入れる表をつくってそれに記入してもらいましょう。かたくなに教えてくれない場合は、資産や年金がかなり少ないか、借金を抱えている可能性もありますので注意が必要です。

「介護費用、親と子どものどっちが出すべき?」→原理原則で考えたら1択だった!同書より転載