9月も半ばに入り、ようやく酷暑もかげりを見せてきた。屋外でのレジャーを楽しめる季節の到来である。
しかし、いつもと違う環境には、危険がつきもの。
たとえば、バーベキュー中に服に火が燃えうつってしまったら――あなたは落ち着いて対処ができるだろうか。
そんな緊急事態への対応が子どもにもわかりやすく紹介されているのが『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)だ。クマに遭遇したときの対処法から、ノドに食べ物が詰まったときの応急処置まで、あらゆる危険から身を守る方法が網羅されている。テレビで紹介されたことで話題となり、「子どもが夢中で読んだ!」「やけどをしたとき、本で学んだ処置が役に立った」など多くの口コミが寄せられている。
この記事では、本書で紹介している「バーベキュー中に服が燃えたときの対処法」について、一部抜粋してお届けする。(構成/ダイヤモンド社 金井弓子)

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近くに水道がない場所で服が燃えたら、地面に転がり消火する
服が燃えたら水で消すのが基本ですが、近くに水道がない場合は、その場で地面にゴロゴロ転がって火をおしつぶします。燃えている箇所をしっかり地面におしつけるのがポイント。
顔に火が燃えうつらないように両手でおおい、誰かが水をかけてくれるまで転がり続けましょう。
転がる手順

1. 止まる
2. たおれる
3. 転がる
家が火事になったら
じつは、火事でおそろしいのは「煙」です。火によるやけども危険ですが、煙にふくまれる「一酸化炭素」を吸いこむと意識を失い、最悪の場合死ぬこともあります。
火事になったら煙を吸わないように低い姿勢をとり、息を止めてにげましょう。そしてにげたら、何があっても現場にもどってはいけません。
(本稿は、池上彰ほか監修『いのちをまもる図鑑』の内容を、抜粋・一部編集した記事です)