「ブスはお金を積んでも何者にもなれないんですね」嘆く女性が“チャラい男”の一言で救われたワケに納得【マンガ】『女の人生に整形って必要ですか?』(c)原案・パチ美、漫画・金子べら/新潮社

医師、看護師になるのは資格が必要ですが、美容整形クリニックの看護助手になるために資格は必要ありません。そのため、「女の人生に整形って必要ですか? ~美容整形の裏側がカオスだった話~」の原案者・パチ美さんも、知識がないまま美容整形クリニックに足を踏み入れました。パチ美さんの経験をもとに、複数の美容整形クリニック取材を経て描かれた『女の人生に整形って必要ですか?』(原案:パチ美、漫画:金子べら)から抜粋したエピソード2回目と共に描ききれなかった実情を解説します。(「女の人生に整形って必要ですか?」委員会)
※この作品は美容整形を推奨するものではありません。

「アニメのキャラクターに近づけてほしい」

 美容クリニックに来る患者さんの要望で多いのは、芸能人などの写真を持ってきて、「この鼻にしてください」「この顔にしてください」というもの。実在する人物が多いですが、「アニメのキャラクターに近づけてほしい」という要望もけっして少なくはありません。

 ただ、アニメの絵は鼻が極端に小さかったり、実際の骨格に合わない目の大きさなど、完璧に再現できるのは現実的に難しい場合があります。

 カウンセリングのコツとしては、患者さんの理想に近づけることができる箇所と、現実的に近づけるのが難しい箇所を伝えることです。

 また、患者さんの理想ではないものの、自身の骨格に合わせてアップデートする方法をあわせて伝える場合もあります。求める方向性が違っても、生まれつき持っているものを生かす方向性の方が、自然な仕上がりになり手術費用も安く済む可能性が高くなります。

 マンガに登場する赤城さとみは、ひょんなことをきっかけに、美容整形外科のクリニックの看護助手として転職しました。

 勤務初日、先輩スタッフに業務内容を教えてもらうのですが、美容整形クリニックの裏側に驚きを隠せないさとみ――。「キラキラインフルエンサーどころか、まるでお化け屋敷」と戸惑うさとみに、今回はある人気アニメのキャラクターの顔にしてほしいという患者が訪れます。

 「無理!」と思っていたさとみですが、医師が「近づけることは可能」「そっくりにするのは不可能」とアドバイス。

 落ち込む女性は、失恋がきっかけで整形したいと思ったようです。そんな彼女に医師は「生まれつき持っているものを、生かす手を考えるのはどうですか?」と語りかけるのでした。