「せっかく“いい会社”のはずなのに、毎日ぜんぜん楽しくない…」
あなたは今の職場で、「うまく言葉にならない“悩み”」を感じたことはないだろうか。「この会社で一生働くなんて無理…」「でも、他に“やりたいこと”もない…」「だから、しぶしぶ働いている…」そんな日々に「このままでいいのか?」と不安になったことも、一度ではないはず。
こんな“うまく言葉にできないモヤモヤ”を「見事に“言語化”してくれた!!」と話題なのが、新刊『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』だ。各所から共感が殺到している本書の内容に沿って、今回は「キャリアのモヤモヤ」の正体について解説する。

「自分でいられた時間」を掘り起こす
誰に見せるでもなく、評価されるでもなく、ただ黙々と、ずっと続けてきたことがある――。
他人から見れば、取るに足りないこと。意味も価値も求められたわけじゃない。
それでも、それだけはなぜか、自分の中で消えなかった。
そこには、承認も賞賛もなかったかもしれない。けれど確かに、「自分でいられた時間」があったはずだ。
今こそ、そんな過去にそっと触れてみてほしい。
“くだらない”と切り捨ててきたその記憶の中に、誰にも真似できない、あなたという人間の輪郭が宿っているかもしれない。
唯一の基準は「自分にとって意味があるか」
大切なのは、「映えるかどうか」ではない。
「自分にとって意味があるかどうか」だ。
誰にも言わずとも、胸の内で「これは面白い」と思えるもの。
その小さな芽は、やがて人の目を引く大木になっていく。
心が「面白い」と感じるほうへ、そっと足を向けてみる。
やってみたら、少し気分がよくなった。誰かに話してみたら、思いがけない反応が返ってきた。
――そんな小さな「確かさ」を集めよう。
「唯一無二性」の感覚を見つける
人目につかない道は、誰にも踏み荒らされることがない。だからこそ、その静けさの中で、本当の強さは、ゆっくりと育っていく。
気づけば、もう半年続いていた。そんなときに、ふと、小さな相談が舞い込むこともある。変化が、日常ににじみ出してくる。
それだけで、人生は自分のほうを向き始める。
それこそが、「地味だけど、確かに強い」という「唯一無二性」の感覚だ。
「映えたい」欲求をいったん手放してみると、人生は不思議なほど、穏やかに整い始める。
本来、「承認される」ことよりも、「自分で納得できる」ことのほうが、ずっと長持ちするのだ。
(本記事は『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)