「せっかく“いい会社”のはずなのに、毎日ぜんぜん楽しくない…」
あなたは今の職場で、「うまく言葉にならない“悩み”」を感じたことはないだろうか。「この会社で一生働くなんて無理…」「でも、他に“やりたいこと”もない…」「だから、しぶしぶ働いている…」そんな日々に「このままでいいのか?」と不安になったことも、一度ではないはず。
こんな“うまく言葉にできないモヤモヤ”を「見事に“言語化”してくれた!!」と話題なのが、新刊『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』だ。各所から共感が殺到している本書の内容に沿って、今回は「キャリアのモヤモヤ」の正体について解説する。

「どう認められたいか?」を見つめ直す
「どう認められたいのか」を見つめ直すこと。
それが、自分の軸を取り戻すための、最初の一歩になる。
誰にも気づかれず、静かに暮らしたい。でも本当は、誰かにちゃんと見ていてほしい。わかってほしい。報われたい。
――そんな矛盾を抱えたまま、私たちは日々を生きている。
どちらかだけが“本音”なのではない。その両方を同時に抱えていることこそが、人間であるという、何よりの証なのだ。
承認欲求は、「生きようとする意志」の証明
「そんな感情は未熟だ」
「承認を求めるなんてダサい」
――そう自分に言い聞かせるたびに、その欲望は、心の奥でひっそりと、でも確かに膨らんでいく。押し込めようとすればするほど、「承認されたい」という気持ちは、かえって大きくなる。
気づけば、“誰かに評価されること”ばかりを優先するようになり、「本当はこうしたかった」が、ずっと後回しになっていく。
「認められたい」と思う気持ちは、決して恥ずかしいものではない。むしろそれは、何かを成し遂げようとするエネルギーそのものだ。
けれどこの社会では、そうした感情を表に出すことが、どこか“かっこ悪い”と思われがちだ。「評価なんて気にしてないよ」と言いながら、ふと誰かの投稿に、心がざわつく――そんな瞬間が、きっと誰にでもある。
しかし、承認欲求は弱さではない。それは、「ちゃんと生きようとする意志の証明」だ。
(本記事は『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)