「中間管理職の悩みが消えた」
「ハラスメントに配慮して働けるようになった」

そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4500社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「数字に強くなれる」「仕組みで解決できる」という思考法を授ける本シリーズは、さまざまな企業・業界・個人から圧倒的な支持を集めている。この連載では、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

40歳以上で「会議でやる気をじわじわと下げる人」の口癖・ワースト3Photo: Adobe Stock

会議でやる気をじわじわと下げる人

 職場での会議は、本来なら情報共有と意思決定のための場です。

 しかし、40代以上のベテラン層が発する何気ないひと言が、若手や中堅社員のやる気をじわじわと削いでいるケースが少なくありません。

 ここでは、会議で周囲のモチベーションを下げてしまう「口癖」ワースト3を紹介します。

第3位:「前も言ったけどさ…」

 過去の議論を引き合いに出して「またこの話か」と思わせてしまう発言。

 それが、「前も言ったけどさ」です。

 本人に悪気はなくても、「だから何も変わらないんだ」と周囲の熱量を冷ます原因になります。

第2位:「まぁ別に急がなくてもいいけど」

 緊張感のない言葉は、プロジェクトの推進力を削ぎます。

 それが、「まぁ別に急がなくてもいいけど」という一言です。

 特に若手は「やる気を出すのは損」と感じてしまい、消極的な姿勢が蔓延してしまうのです。

第1位:「俺の若い頃はな…」

 最もやる気を下げる発言が、「俺の若い頃はな」という昔話です。

 過去の成功体験を語り始めると、現在の議論が止まり、若手の主体性を奪います。

 時代背景が違う中での比較は、単なる「老害発言」と取られることもあります。

 こうした口癖は、自覚がないまま繰り返してしまうからこそ厄介です。

 会議では「話すこと」よりも「聞くこと」に意識を向け、場の空気を温める努力が求められます。

 リーダーは仮面をかぶりましょう。
 会議では「熱量のある沈黙」を保つことも、信頼される上司の第一歩です

(本稿は、リーダーの仮面の著者・安藤広大氏が書き下ろしたものです)

安藤広大(あんどう・こうだい)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4500社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計178万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。