写真:徳間書店提供
R-1グランプリ王者・お見送り芸人しんいちは、テレビに出るたびに嫌われ、SNSでは「いいね!」もリポストも伸びない日々を送っている。普通なら心が折れてもおかしくない状況だが、本人は意に介さない。それどころか、「炎上はむしろおいしい」と笑って受け止めているという。嫌われることを武器に変え、注目を収入へとつなげる──。嫌われ芸を貫く男がたどり着いた、新しい稼ぎ方とは。※本稿は、お笑い芸人のお見送り芸人しんいち『嫌われ者って金になる!』(徳間書店)の一部を抜粋・編集したものです。
売れないお笑い芸人にとって
炎上はむしろ喜ばしいこと
僕が最初に大きく炎上したのは、おそらく2017年。世間の人にお見送り芸人しんいちの名前が届いたのもその頃だと思います。
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の企画「山-1グランプリ」に出演した際、天海祐希さんをイジるネタを披露したところ、思い切り大炎上を巻き起こしたんです。それから8年間、もうたくさん叩かれまくり、嫌われまくりの芸人人生です。
ただ僕は、これらの炎上そのもので、心が折れたことはありません。
だって、炎上するということは注目されているということだから。自分の炎上を俯瞰(ふかん)で眺めている時、僕の頭の中がどうなっているのか。「わ〜!みんなしんいちの話題をたくさんしてくれている。みんな、俺のことが気になって仕方ないんやな!」という感情で、溢れかえっているんです。
他人から、普段では聞いたこともないようなとてつもない罵声を浴びせられる。しかも1日だけでなく、1週間、1カ月、下手すれば1年間ずっと。まともな神経の人なら、精神的に参ってしまうかも。
ましてや、僕のような職業だと炎上騒ぎによって明日からの仕事がなくなるかもしれない。







