ネガティブなニュースから心を守る方法・ベスト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

情報過多がもたらす弊害
スマホやSNSの普及により、私たちは常に膨大な情報にさらされています。
しかし、情報過多は集中力や意思決定力を奪い、心を不安定にします。
「ゆるストイック」を実践するためには、あえて情報を遮断することが大きな効果をもたらします。
本記事では、その効用を整理します。
日々流れてくるニュースやSNSの投稿は、一見有益に思えます。
しかし、ほとんどの情報は自分の行動や成果に直結しません。
むしろ、気分を揺さぶり、不安や焦燥を増幅させる要因になります。
情報を追いかけ続けることは、知らぬ間に「他人の人生を生きる」状態を作り出してしまうのです。
情報遮断で得られる集中力
不要な情報を遮断すると、自分にとって重要なことに集中できるようになります。
例えば、SNSを一定時間オフにするだけで、学習や仕事に割ける時間が増え、思考の深さも変わります。
情報の洪水から距離を取ることで、「本当にやるべきこと」が明確になるのです。
心の安定を取り戻す
情報遮断は精神的な安定にもつながります。
ネガティブニュースや他人の成功体験に過度に触れることで、自分を比較して落ち込むことは誰にでもあります。遮断によって余計な比較や不安を避けることで、心に余白が生まれ、冷静に自分の歩みを続けられるのです。
情報遮断は単なる我慢ではなく、自分の集中力と安定を取り戻すための戦略です。
情報を追いかけるのではなく、必要な情報を自分で選び取る姿勢が大切です。
余計な刺激を減らし、自分のルールで積み重ねを続ける。これが「ゆるストイック」の実践です。
私たちもまた、情報に振り回されず、ゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。