「心配事の9割は起こらない」は理解できる。じゃあ、不安なときに何をすればいいのか。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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心配事の9割は起こらない
「もし失敗したらどうしよう」
「将来は大丈夫だろうか」
私たちは日々、多くの心配を抱えています。
しかし、心理学の研究によれば、実際に起こる心配事はごく一部にすぎません。
大半の心配は現実化せず、むしろ心を疲弊させるだけです。
本記事では、心配とどう向き合うかを整理します。
心配の多くは幻想である
人間の脳は生存本能としてリスクを過大評価する傾向があります。
危険を予測しすぎることで安全を確保しようとするのです。
しかし、その結果、ほとんど起こらない事象まで心配し続けてしまいます。
「心配事の9割は起こらない」という言葉は、まさにこの傾向を表しています。
心配が行動を止める
心配が悪いのは、それが行動を妨げる点です。
「失敗するかもしれない」と考えるあまり、一歩を踏み出せなくなる。
実際には起こらないリスクのために行動を止めるのは、大きな機会損失につながります。
心配を減らすことは、行動力を取り戻すことでもあります。
書き出して整理する
心配を頭の中に留めると増幅しやすくなります。
そこで効果的なのが、紙に書き出すことです。
心配事を書き出し、「起こる可能性が高いもの」「自分で対処できるもの」に仕分けすると、多くが「不要な心配」だと気づきます。
可視化することで、心配に振り回されずに済むのです。
心配事の大半は現実化しません。
起こらないことにエネルギーを費やすのではなく、今できることに集中することが大切です。
心配を抱えながらも、一歩を踏み出し続ける。
これが「ゆるストイック」の姿勢です。
私たちもまた、心配に囚われすぎず、ゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。








