米コンシューマーヘルスケア大手ケンビューは、解熱鎮痛剤「タイレノール」の有効成分が自閉症リスクを高める恐れがあるとトランプ政権が発表したことを受けて、訴訟の爆発的増加を警戒し備えを進めている。ケンビューと一部の医療団体は、政権と厚生省の見解に異議を唱えている。だが、過去の訴訟で敗訴した原告側弁護士が、判決を覆すために政権の見解を利用する可能性がある。また、事情に詳しい関係者によると、今後新たに多数の訴訟が提起されそうだ。ドナルド・トランプ大統領とロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官は22日、胎児期にタイレノールなどの医薬品の有効成分「アセトアミノフェン」にさらされると自閉症の原因となる可能性があると発表した。
鎮痛剤と自閉症の因果問う訴訟、米国で急増か メーカー警戒
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