キーボードでタイピングした文章の修正にマウスを使っていませんか? その作業、じつはかなりの時間の無駄づかいです。仕事が速いビジネスパーソンは、カーソルの移動をキーボードで行っています。本記事では、知っているだけでグッと生産性を上がる方法を紹介します。(構成/書籍オンライン編集部)

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文章の修正でマウスは使わない

 メール、企画書、チャット…。私たちの仕事は、大量の「文章を書く」という行為によって成り立っています。

 そして、書く時間と同じくらい、あるいはそれ以上に、「書いた文章を修正する」という作業に時間を費やしています。

 多くの人は、文章を修正する際、次のようなプロセスを踏んでいます。

①タイピングを中断し、キーボードから手を離す
②マウスに手を置く
③修正したい箇所を目で探し、画面上のカーソルを移動させる
④クリックして、カーソルを配置する
⑤キーボードに手を戻し、修正を行う

 この一連の動作には、マウスとキーボード間の手の移動という「時間のムダ」があります。

 また、タイピングのリズムが乱れることで、文章を考えるという作業に対して「ノイズ」を発生させます。このノイズもあなたの生産性を悪化させています。

 これから紹介するワザは、「時間のムダ」と「ノイズ」をなくすのに非常に効果があります。

Ctrlキーで、カーソルを「ワープ」させる

 以下の操作を行うと、カーソルの移動単位が「1文字」から「1単語」へと変化します。

Ctrlキー + ←/→ (単語単位でカーソルを移動)
文章の途中にカーソルを移動させたいとき、矢印キーを何度も連打する必要はありません。Ctrlキーを押しながら矢印キーを押せば、カーソルは単語から単語へとジャンプします。

Ctrlキー+ Backspaceキー(単語単位で文字を削除)
打ち間違えた単語を丸ごと消したいとき、Backspaceキーを押し続けるのは時間の無駄です。Ctrlキーを押しながらBackspaceキーを一度押すだけで、カーソルの前にある単語が、丸ごと削除されます。

Ctrlキー+Shiftキー+ ← / → (単語単位で範囲選択)
特定の単語やフレーズを範囲選択したいときも、マウスでドラッグする必要はありません。CtrlとShiftキーを同時に押しながら矢印キーを押せば、単語単位で、正確に範囲を選択することができます。

文章作成の生産性を上げよう

 文章を書いている時、あなたの手は常にキーボードのホームポジションにあるはずです。

 そこから手を動かさずに、修正したい箇所にカーソルを飛ばし、不要な単語を瞬時に消し、またすぐに文章の作成に戻る。本記事の方法を身につけると、この一連の流れが、完全にシームレスになります。

 まずは意識的に、文章を修正する際にマウスに手を伸ばすのをやめ、Ctrlキーや矢印キーなどを使ってカーソルを動かす習慣を試してみてください。

 この方法の効果をすぐに感じることができると思います。