「マウスを使わずにパソコンの操作をする」。最近、この「脱マウス」への関心が高まっている。シリーズ16万部を突破した『脱マウス最速仕事術』を執筆した森新氏は、その背景には、マウスとキーボードの間を手が幾度となく行き来する「時間のムダ」と「作業ストレス」の改善へのニーズがあると言う。森氏は独自に研究を重ね「脱マウス」のメソッドを開発し、年間88万回ものクリック数を削減、「年間120時間のムダ」を解消した。セミナーの参加者からは、「誰でもマスターできる!」と大好評だ。本記事では、好評だった記事のエッセンスを動画を使って森氏に解説していただく。

“Ctrl”や“Shift”ってそういう意味だったのか!話題の「脱マウス」を最速でマスターするためのコツ【動画で解説】Photo: Adobe Stock

[Shift]には、なぜ矢印がついているのか?

 下のショートカットキーMAP にある[Shift]キーをご覧ください。上矢印のようなマークがついていることに気がつくでしょう。

“Ctrl”や“Shift”ってそういう意味だったのか!話題の「脱マウス」を最速でマスターするためのコツ【動画で解説】「ショートカットキーMAP 全体まとめ」拡大画像表示

 一部の外資系パソコンメーカー製のキーボードでは、このマークがついていないこともありますが、大半のキーボードにはあるはずです。

 いつも何気なく使っている[Shift]キーですが、マークがついているからには何かメッセージがあるはず。いったいどんな意味だと思いますか。ヒントとして、次の操作を行ってみてください。

・ワードやメモ帳など文字入力ができるアプリを開く。
・「-」(マイナス)を入力する。
・「=」(イコール)を入力する。

 注意点は、「まいなす」や「いこーる」と文字入力して変換しないことと、テンキーの[-]や[=]キーを使わないことです。半角英数のモードで記号として入力してください。

 ほとんどの方が、問題なく入力できたでしょう。「-」は、半角英数モードで[ほ]のキーを押すと入力できます。

「=」の入力にも[ほ]のキーを使いますが、今度は[Shift]キーも一緒に押します。たいていの人は無意識に左手で[Shift]キーを押したはずです。

 このように「-」と「=」は、いずれも[ほ]のキーを使って入力します。その[ほ]のキーを見ると、「ほ」のほかに上下に分かれて「-」と「=」も記されています。

 そして、上にある「=」を入力したいときは、上矢印のマークがついた[Shift]キーと一緒に押すというしくみになっています。

「-」と「=」のように1つのキーが2層に分かれているときに、上側(2階)の記号の入力には[Shift]キーを使います。これを表しているのが[Shift]キーについている上矢印です。このマークのメッセージはとても役に立つので覚えておいてください。

“Ctrl”や“Shift”ってそういう意味だったのか!話題の「脱マウス」を最速でマスターするためのコツ【動画で解説】