「評価されること」の精度を高める方法
ここまで「選ぶこと」の精度を高める方法を解説してきました。
次に、「評価されること」の精度を高める必要があります。
これも恋愛に例えるとわかりやすくて、どれだけ自分に合う人の特徴が明確化されていても、その特徴を備える人から好きになってもらわないと意味がありません。
つまりここから企業からモテる方法を押さえていく必要があるのです。
恋愛では、清潔感を大事にしようとか、相手の話を丁寧に聞くようにして共感しようといったことが大事になりますが、就活でもこうした「モテるためのテクニック」があります。
すべてのテクニックについては著書に譲るとして、ここでは最も大切な「志望度の高さを示す」について解説したいと思います。
特に大学4年の10月、つまりは就活後半は、企業側も採用に焦っています。実は就活生だけじゃないんですよね。
なぜ企業も採用に焦るかと言うと、人事には「目標の採用人数」というのが設けられています。
これを満たさない場合、営業職に就く新卒が足りないとなり、既存の社員さんの仕事が減りません。こうした背景があることを知ることも大切です。
だからこそ、企業は採用目標の人数を達成したいと考えています。
そして、この背景を知ると、人事が就活後半で一番嫌がることが見えてきます。
それが「内定辞退」です。
就活後半で内定を出したとき、その人が内定辞退するともう採用する期間が残っていません。
だからこそ、就活後半で最もモテる要素の1つは「内定辞退しないこと」なんですよね。
そして内定辞退しない人だと伝えるために大切なことがいくつかあります。
まず1つ目は「志望動機の質を高めること」です。
多くの就活生は「それならうちの会社じゃなくても良くない?」とツッコまれる志望動機を言ってしまいます。そこでこれを読んでいるあなたは、そうツッコまれない志望動機を用意できるようになりましょう。
そのためには「他社との違い」を探すことが大切です。
告白する時に「ロングヘアーが好きだから付き合ってください」と言っても、それなら他にもいるでしょと思われてしまう。一方で「これまでの人生で一緒にいて、こんなに楽しいのは君が初めてなんだ」と伝えれば、ツッコまれることはありません。
企業に対しても、「この企業理念は唯一無二で、一番に共感した」や「その企業の商品は他にはない唯一のこの価値を提供していて」など、とにかく違いを探すこと。
その企業の「オンリーワン」を見つけ、それについて志望動機で言及することで、志望動機の質が高い、つまり志望度が高いと評価されます。
また他にも僕が志望度が高いと示すために使ったテクニックがあります。
それは、面接後にすぐにカフェで手書きの御礼状を書いて、すぐに速達で送ることです。
これをする就活生はほぼいないですし、速達には300円ほどお金もかかる。だから熱量、本気度が伝わるんですよね。
就活後半、だからこそ、採用に焦っているという企業心理も活用して、志望度の高さを示してみてください。
それだけで圧倒的に、企業からモテる就活生になることができますよ。
そして、この記事の最後に。
大学4年の後半では、就活に対しての焦りがどうしてもあると思います。
ですが、長い人生、就活で人生は決まりません。更に今の世の中は、「少子化」という採用において若者に有利な状況です。
ぜひ焦りにとらわれず、「選ぶ」と「評価される」の2軸を丁寧に見つめ直してください。
それだけで、たとえ今からでも納得のいく就活は十分に可能ですからね。