ロシアのウクライナ攻撃で悪名高いイラン製ドローン「シャヘド」が壊滅的効果を発揮する中、米国とその同盟国も低コストながら長距離攻撃が可能な模倣品の開発を競っている。高度な装備を持つ軍の部隊では数十年にわたり精密攻撃には高価なミサイルを使い、大量砲撃には安価な砲弾を使用してきた。だがウクライナでの戦争では、ドローンは安価ながら正確であることが示された。シャヘドは1機あたり数万ドル(数百万円)程度のコストながら、1000マイル(約1600キロ)以上を飛行できるとみられている。イランが手掛けるこれらのドローンは、防空網を圧倒するうえで特に効果的なことが証明されている。ロシアは衝突時に爆発するシャヘドを一度に多数発射し、同時にミサイルも発射することで、防空網を回避する確率を高めている。