米アマゾン・ドット・コムは、顧客を明示的な同意なく有料会員サービス「アマゾンプライム」に加入させ、解約手続きを複雑にしたとされる民事裁判で、連邦取引委員会(FTC)と和解に達し、25億ドル(約3750億円)を支払うことで合意した。裁判が始まってからわずか数日後の決着となった。裁判書類によると、アマゾンはFTC史上最大となる10億ドルの民事制裁金を支払うほか、消費者への返金に充てる15億ドルの基金を設立する。「プライム」を容易に解約できるようにすることも義務付けられた。アマゾンは、連邦消費者保護法に違反して消費者を誤解させたとするFTCの申し立てを認めも否認もせず、和解に合意した。同社は25日、和解によって事業に集中できるようになると述べた。