「自分だけの最強の参考書」が完成する
「2行ミスノート」を続けていくと、それはやがて、市販のどんな参考書よりも価値のある「自分だけの弱点攻略本」へと育っていきます。試験直前期、何を見直すべきか迷ったときに、このノートを開けば、あなたの得点力を最も効率的に引き上げるための要点が一目瞭然です。
分厚い参考書を漠然と眺めるよりも、自分のミスが詰まった数ページのノートを見返す方が、何倍も価値ある対策となるでしょう。
勉強の「見える化」で成長を実感
ミスを記録し続けることは、自分の弱点と向き合う辛い作業に思えるかもしれません。しかし、ノートに書き出すミスが次第に減っていく、あるいは、以前記録したミスをしなくなったという事実は、あなたの成長を何よりも雄弁に物語ってくれます。
伸び悩んだ時でも、このノートが「これだけ弱点を克服してきた」という確かな証拠となり、学習を続けるモチベーションを支えてくれるのです。
本番で慌てない「心の守り神」になる
入試本番、極度の緊張の中で未知の問題に遭遇したとき、多くの受験生はパニックに陥りがちです。しかし、「2行ミスノート」を積み重ねてきたら違います。「自分は、これだけのミスと向き合い、対策を立ててきた」という事実が、絶大な自信と冷静さをもたらします。
ミスをしても慌てず、ノートに書いた対策法を思い出すことで、落ち着いて次の一手を打てるようになるのです。それはまさに、自分だけを守ってくれる「心の守り神」と言えるでしょう。このノート作りは、単なる受験テクニックではなく、未来の自分を力強く支えるための、最高の自己投資なのです。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。