成績が伸びる子は「選択肢」を見ていない…過去問で集中すべき“たった1つ”の問題
【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格! 『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し、四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

「そりゃ全教科の成績が伸びるわけだ」…東大式“過去問は最後の記述だけ高速周回”という勉強法がすごすぎたPhoto: Adobe Stock

“全体の論旨”に迫る思考こそ
すべての教科を底上げする

東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應大学の講師のみで構成する国語に特化したオンライン個別指導塾「ヨミサマ。」では、1コマ45~60分の授業で、選択式の小問は基本的に解かず、たった1つの問題のみを解くというスタイルを貫いています。

たった1つの問題とは、文章全体を理解しなければ解けないような記述式の問題です。

なぜそのようなスタイルを貫いているかというと、全体の論旨を踏まえないと答えられない問題こそ国語力を伸ばし、ほかの全教科の成績アップに貢献してくれるからです。

過去問学習のコアは“選択肢”ではなく“要旨”
最短距離で伸ばすなら要旨記述を量で攻める

東大入試の現代文でも、全部で4~5問ある小問のうち、最後の問題のみが、問題文全体の趣旨を踏まえて100~120字以内の記述式で解答する形式になっています。

過去問で国語力を身につけるトレーニングの過程では、選択式の小問に惑わされる必要はありません。

国語力を最も効率的に磨いてくれるのは、東大入試の現代文でいうと、最後の全体の要旨を踏まえた記述式の問題です。

“最後の問題→次の文章”の高速周回トレーニング
通読→要点把握→設問意図の読み解きで時間に勝つ

過去問では、最後の問題にだけ解答したら、次の文章に移り、また最後の問題だけに集中して解答することによって、記述式を多くこなしましょう。

最後の問題以外の選択式の問題はスルーして目もくれず、問題文全体を通読して丁寧に読解することで、「作者はこういう内容を伝えたかったんだな」「出題者はここを問いたいんだな」と腹落ちできる力が身につけば、読むスピードが多少遅かったとしても、すべての問題に制限時間内に余裕で解答できるようになります。

実力は三段階で仕上げる:理解→熟考→伝達
“納得してから書く”の反復が教科横断の伸びを生む

最後の記述式の問題に難なく答えられるくらいに文章をよく読んで、理解する力(第1段階)が身についてきたら、問題について熟考する力(第2段階)、それを解答として伝達する力(第3段階)を鍛えることによって、実力を発揮できるようになるのです。

問題文を最初から最後まで通して読み、納得してから記述問題を解くという勉強を繰り返しているうちに、子どもたちの国語力はメキメキ高まり、ほかの教科の成績もアップするのです。