
ビジネス、経済、経営、マネジメント、スキルアップ、キャリア、マネーなど、ビジネスパーソンに役立つ情報をイラストや視覚でわかりやすくお伝えする「グラフィックニュース」。今回は「優秀な人がどんどん辞める組織の共通点」について、2万人以上の転職を支援してきた転職のプロが解説します。 (著者 丸山貴宏/グラフィック制作 SmartNews)
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好調な企業でも
「優秀な人」は辞める
近年、企業の採用や人材定着における課題として「優秀な人材が組織を去る」という現象が広く注目されています。一般的には「経営が傾き始めると、まずは優秀な人から辞めていく」と語られることが多いでしょう。
確かに、将来性のない事業や変化に対応できない旧来型のビジネスでは、先を読む力を持つ社員ほど危機を察知し、次のキャリアへと踏み出す傾向があります。しかし、実際には業績が不振の企業に限らず、むしろ順調に業績を伸ばしている企業でも優秀な人材が流出するケースが後を絶ちません。
「経営が安定しているのに、なぜ有能な人が辞めてしまうのか?」――これは経営者やマネジャーにとって大きな疑問であり、同時に組織の持続的な成長を考える上で避けて通れないテーマです。
本稿では、転職エージェントとして数多くの企業と人材を見てきた筆者が、「優秀な人材が離れていく組織の特徴」について具体的に解説します。
表面的な離職率だけでは測れない「人の辞め方」の意味を理解することは、これからの企業経営やキャリア形成において極めて重要です。経営者、マネジャー、そしてキャリアを真剣に考えるビジネスパーソンにとって、多くの示唆が得られるはずです。

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