【そりゃ買うわけだ】売れるECサイトと売れないサイトの決定的な違い

木之下嘉明

2025年12月6日 8:40

多様な決済手段が
顧客満足度を最大化する

「アマゾンペイ」の導入は、既存アカウントでのスムーズな支払いを可能にし、チェックアウト体験の短縮に寄与します。しかし、最高の買い物体験を追求する旅に終わりはありません。

決済方法の多様化は、さらなる顧客満足度と売上向上の鍵を握っています。

カゴ落ちを防ぐ
「決済方法の壁」を取り払う

顧客が購入を決意した最後の瞬間、希望する決済方法がないという理由だけで離脱してしまう「カゴ落ち」は、非常にもったいない機会損失です。

楽天ペイやPayPay、キャリア決済など、顧客が日常的に利用する決済手段を幅広く用意することで、この「決済の壁」を取り払い、コンバージョン（成約）率を最大化できます。

安心感が信頼を生む
セキュリティというおもてなし

多様な大手決済サービスを導入していることは、サイトのセキュリティ体制が強固であることの証明にもなります。特に初めて訪れる顧客にとって、見慣れた決済サービスのロゴが並ぶことで安心感を与えやすく、初訪問客の抵抗感が下がります。

これは、目に見えないながらも非常に重要な「おもてなし」の一つです。

新たな顧客層を掴む「後払い決済」の可能性

クレジットカードを持たない若年層や、給料日前に買い物をしたいと考える顧客層を取り込むために、「後払い決済（BNPL）」は有効な選択肢です。商品の到着後に支払いができる手軽さと安心感は、これまでアプローチできなかった新たな顧客層の獲得につながり、ビジネスの裾野を広げる可能性を秘めています。

常に顧客視点に立ち、決済という購買体験の最終ステップをストレスフリーなものに進化させ続けること。それこそが、お客様に選ばれ続けるサイトであり続けるための、最も重要な戦略と言えるでしょう。

※本稿は、『「おウチ起業」で4畳半から7億円　ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ！』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。