
医師、看護師になるのは資格が必要ですが、美容整形クリニックの看護助手になるために資格は必要ありません。そのため、「女の人生に整形って必要ですか? ~美容整形の裏側がカオスだった話~」の原案者・パチ美さんも、知識がないまま美容整形クリニックに足を踏み入れました。パチ美さんの経験をもとに、複数の美容整形クリニック取材を経て描かれた『女の人生に整形って必要ですか?』(原案:パチ美、漫画:金子べら)から抜粋したエピソード3回目と共に描ききれなかった実情を解説します。(「女の人生に整形って必要ですか?」委員会)
※この作品は美容整形を推奨するものではありません。
怪我をしないために使うアイテム
ホストやキャバ嬢の来院が多い美容整形クリニックを取材したとき、手術を行う部屋に見慣れないバンドがたくさん並んでいました。それは、「四肢固定用のバンド」です。
実は、お酒を飲み慣れている方は麻酔が効きづらい場合があり、そういう方が暴れて機械が壊れたりスタッフが怪我をしないのために使うことがあるそうです。
取材した美容クリニックの院長は、キャバクラに通い、美容整形の悩み相談を受けつつ、解決に繋がる施術をおすすめしてキャバクラ嬢に来院を促しているといいます。
実際に美容整形手術を行った後に指名が増え、自分のお店を持つことができた人もいました。職場である薄暗いお店の照明に合わせて、少し派手めにアップデートしてほしいというオーダーが多いそうです。
こういった背景もあり、美容整形クリニック勤務の医師のキャバクラ通いは、「あるある」なのかもしれません。
マンガに登場する赤城さとみは、ひょんなことをきっかけに、美容整形外科のクリニックの看護助手として転職しました。今回は院長が20人の女性たちを連れてきました。聞けば、歌舞伎町で働く女性たちのようです。
先輩たちによると、彼女たちの施術にはスタッフ側にも体力が必要とのこと――。さとみは、身をもって実感するのでした。

