“Thank you very much. Mr. Hiroyuki and I’d like to make this country peace and hopeful for every people, especially for the younger people. Next generation and also. Show some schedule. In coming 10, 20, 30 years, so that the younger people always look to that plan, so that they can decide by themselves to what kind of things they're going to achieve. Thank you very much.”
「ひろゆきさん、ありがとうございます。私は、この国を全ての人々、特に若い世代にとって平和で希望に満ちたものにしたいと思っています。次世代のためにも。具体的なスケジュールを示したい。10年、20年、30年先の計画を若い世代が考え、自分たちが何を達成したいのかを自ら決められるように」(一部意訳)

 この発言を筆者なりに評価すると、一部にぎこちない表現は見られるものの、「将来を担う若者に長期的なビジョンを示したい」という意図は伝わります。何より、英語で自分の考えを積極的に発信しようとする姿勢が印象的でした。発音やアクセントも「英語に慣れている人」という感じを受けます。

 それもそのはず、林氏は東大卒業後、三井物産に入社して海外業務をこなしていました。その後、ハーバード大学政治学大学院特別研究生として渡米後、米議員のスタッフとして勤務。ハーバード大学ケネディー行政大学院を卒業しています。

 会場では、「林さん英語でしゃべった方が分かりやすいし、いいこと言ってる」とひろゆき氏がツッコむと、観客から笑いが起きていました(林氏自身も笑って、おどけた仕草をしていました)。

高市早苗氏は“Japan is back”のみ
小泉進次郎氏は終始、日本語で回答

 続いて指名されたのは、高市早苗氏。腹をくくった表情で、「そうですね、私の場合はもうワンフレーズ、“Japan is back”」とキメた後に、日本語のみで回答を続けていました。

 その次は、小泉進次郎氏の名前が呼ばれました。小泉氏といえば、ハーバードに並ぶ名門コロンビア大大学院を修了。国連で気候変動問題について英語でスピーチしたのも有名です。

 ところが小泉氏は、「ひろゆきさんの提案にのってはいけない」と苦笑い。「正確にお答えしたいので日本語でお話しさせていただきたい」と英語では回答せず、「安全保障関係を日米で認識共有したい」などと日本語で回答して終わりました。

 ひろゆき氏は、「(英語を)ひとことも言わない……大和魂、的なね」とツッコミ。

 続いて指名された小林鷹之氏も、「日本語で正確に答えたいと思います」と前置きして、日米同盟などについて日本語のみの回答に終始しました。小林氏は東大卒業後に大蔵省(当時)に入省し、米ワシントンの日本大使館に出向していましたし、ハーバード大学ケネディスクールで公共政策修士号を取得しています。

「英語をしゃべれるスキルがあるのに使わないのか、それともしゃべれないのか、分からない」とひろゆき氏は腕組みして納得いかない様子です。