米中西部イリノイ州は6日、ドナルド・トランプ大統領による州内の最大都市シカゴへの州兵配備を阻止するため提訴した。民主党が地盤とする州と政権の対立が深まっている。トランプ氏は4日、連邦移民法の執行が阻止される緊急事態が起きているとして、JB・プリツカー知事(民主)の反対を押し切り、イリノイ州兵300人を連邦政府の指揮下に置くよう命じた。さらに、シカゴに派遣するためにテキサス州兵400人も連邦政府の指揮下に置くよう指示した。北西部オレゴン州ポートランドの連邦判事は4日、同様の目的でオレゴン州兵200人を連邦政府の指揮下に置くことを一時的に差し止める決定を下した。5日には、トランプ氏がカリフォルニア州兵をポートランドに派遣したことを受け、オレゴン州への一切の州兵派遣をも差し止めた。オレゴン州とカリフォルニア州は週末、州兵の国内動員停止を求めて提訴した。