ドナルド・トランプ米大統領は7日、来年見直しが予定される米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の再交渉ではなく、米国がカナダとメキシコとそれぞれ個別の貿易協定について交渉する可能性があるとの考えを示した。トランプ氏はカナダのマーク・カーニー首相との首脳会談中、「(USMCAの)再交渉は可能で、それは良いことだ。あるいは異なる貿易協定を結ぶこともできる」とし、「われわれが望む場合、異なる協定を結ぶことが認められている」と話した。USMCAは、北米自由貿易協定(NAFTA)の長期にわたる再交渉を経て、2020年にトランプ氏が署名して成立した。2026年にはUSMCAの見直しが予定されており、トランプ政権は最近、米国企業や労働組合から意見を募るなど、見直しに向けたプロセスを開始した。