考えすぎ”から解放された」「心が軽くなった」「今を大切にしたくなった
そんな感想が国内外から届いているのが、世界150万部突破・39か国刊行のベストセラーとなっている『STOP OVERTHINKING ── 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。Amazon.comでも1万3000超のレビューで世界が絶賛する話題書がついに日本上陸。本書によって日本人が考えている以上に「考えすぎ」が恐ろしい事態を招くことがわかった。本連載では「考えすぎ」から解放される5つの習慣を紹介。本書から一部を抜粋し特別配信する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【メンタル劇変】過去の嫌な記憶を掘り起こさないすごいテクニックとは?Photo: Adobe Stock

「反すう」とは?

 今回は、ストレスに悩む人たちに向け、今こそ効果的な「ストレスマネジメント」を紹介したい。

 本書の最後では「反すう」について紹介した。

 反すうとは何か。

 これまでも何度か出てきたが、本書ではきちんと定義してこなかった。
 反すうには興味深い歴史がある。

 語源はラテン語の「rominare」で、「噛む」という意味。これは人間がときどき行うある種の思考を説明するのに適した言葉だ。

「反すう動物」と呼ばれる牛などは、いったん胃の中に入れた消化途中の食べ物を再び口の中に戻し、咀嚼することを繰り返す(これを「反すう」と呼ぶ)。

 同じように、人間が記憶やアイデア、過去の出来事を繰り返し考えることを「反すう」という。ただし、牛にとっての反すうは健全だが、人間にとっての反すうは必ずしも健全ではない。

 あなたは、大切な人とちょっとした行き違いがあり、気になった会話を頭の中で繰り返しているとしよう。

「あのときもっと違う言い方をしていたら」と後悔や自責の念にかられている。
 いくら考えても気持ちが晴れないので、脳は同じシーンに戻り続け、くよくよ考え続ける。

 相手と口論した苦々しいシーンにスポットライトを当て、違う解釈をしたり、仮定の結末を試したりする。つまり、反すうとは「考えすぎ」のことだ。

 反すうは、同じことを何度も頭に思い浮かべることで、極めて非生産的。古い記憶を思い起こすと、それが別の記憶(だいたいネガティブなもの)を呼び起こす。その結果、思考があちこちに飛び、さらに考えすぎのループにハマっていく。

 同じことをグルグルと考え続けていても問題は解決せず、不安が高まるばかり。恐いおとぎ話を、何度も自分に語りかけるのをやめられなくなっているかのようだ。

過去の嫌な記憶を掘り起こさない
「反すう」のテクニック

 過去の嫌な記憶を掘り起こさない1つ目のステップは、そのトリガーになっているものを突き止めることだ。

 それは、実家に戻って昔の自室を見ること、特定の曲や食べ物、人から評価を下された経験かもしれない。何であれ、その影響力を知ることで、対策は立てられる。

 2つ目は、自分の反すうタイプを理解することだ。
 後悔にとらわれているのか?
 恨みや絶望を感じているのか?
 他人を責め続けたり、罪悪感で自分を責めたりしていないか?

 3つ目は、自分の反すうを自覚すること。
 そして何度も考えてきた、そもそも事実に基づいていない「古い物語」から距離を置くと決めることだ。

 本書で紹介した数々のテクニックを実践しようというあなたは、もうこれに慣れているはずだ。

 いったん始まってしまうと勝手に展開していくこの物語から、心理的に一歩距離を置いてみる。これまでに説明した心を落ち着かせるためのエクササイズと同じように、共感や執着、抵抗をせずに、展開していく物語をただ観察しよう。

(本稿は『STOP OVERTHINKING ――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』の一部を抜粋・編集したものです)