ドナルド・トランプ米大統領は今週、中西部イリノイ州のJB・プリツカー知事を収監すべきだと主張したが、これは数十年にわたる確執を抱える2人の億万長者の新たな衝突に過ぎない。共和党の大統領と民主党の知事は、財産の規模だけでなく、犯罪から移民、民主主義に至る幅広い問題をめぐり対立してきた。プリツカー氏は最近、トランプ氏の知的鋭敏さに疑問を呈し、米国の指導者が認知症を患っていると示唆した。トランプ氏が8月下旬に、犯罪撲滅のためシカゴに軍隊を派遣するという数年来の脅しを実行すると発言して以降、両氏の険悪な関係はさらに悪化している。トランプ政権は今週、約300人のイリノイ州兵を連邦管轄下に置き、200人のテキサス州兵をシカゴ地域に派遣しており、トランプ氏の脅しは現実のものとなっている。