ウクライナ南部ヘルソンでヤロスラフ・パブリブスキさん(69)が自動車から降り、上空を飛行するロシアのドローンの操縦者に手を振りながら命乞いをしたのは、市場から自宅へと向かっている最中のことだった。だがドローンの操縦者はスイッチを押して手りゅう弾を投下。爆発で年金生活者であるパブリブスキさんは脚を負傷したが、通行人がベルトを止血帯として使用したことで大量出血は免れ、一命をとりとめた。パブリブスキさんは翌日、攻撃の際にロシアが撮影していた動画を病院の医師から見せられた。動画ではテクノ系の音楽が流れ、「ドローン操縦者が再び『民間人』を発見。偵察後、目標を排除した」との字幕がつけられていた。
ロシアのドローン攻撃、ヘルソンで「人間狩り」
ロシアのドローン操縦者たちは住民から日常を奪い、絶え間ない恐怖の街へと変貌させた
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