イスラエル政府は9日、パレスチナ自治区ガザの和平案を巡る合意について採決を行う予定だ。トランプ米政権が仲介したこの合意は、イスラム組織ハマスが現在も拘束している人質全員を解放し、ガザでの停戦を確立するもので、数カ月にわたる交渉停滞を経た外交上の大きな前進となる。ドナルド・トランプ大統領が8日にホワイトハウスで発表した人質解放を巡る合意は、2023年10月7日のハマス主導によるイスラエル襲撃に伴う深い傷を癒やすものとなり、ガザを廃虚に変え数万人の住民の命を奪った2年間の戦争を終結させる取り組みに弾みをつけるとみられている。トランプ政権は、この合意がハマスの武装解除やガザを管理する暫定政府の樹立に向けた協議につながる、より長期的な問題解決に向けた第一歩になると期待している。
ガザ和平交渉、人質解放実現に向け詰めの協議
イスラエル政府はガザ和平案を巡る合意について採決を行う予定
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