いま成人の3人に1人かかっている脂肪肝! 専門医として40年以上肝臓を治療する医師が提案する解決法が、『肝臓専門医が教える脂肪肝が気になる人の魔法のスープ』(ダイヤモンド社)。脂肪肝に自覚症状はないものの、放置すると肝炎、肝硬変、肝臓がんと進んだり、脂肪肝を起点にさまざまな病気や症状も生まれたりします。糖尿病から、肥満、意外にもぎっくり腰や認知症まで、あらゆる不調の引き金にも。でも大丈夫! 肝臓は再生能力が非常に高いので、肝臓の脂肪を落とし、代謝、解毒、免疫をパワーアップすることで、さまざまな病気を遠ざけて、健康長寿を実現します。

脂肪肝の原因はお酒だけではない
ひと昔前は、「脂肪肝の原因はお酒」とされてきました。
もちろん、過度なアルコール摂取が脂肪肝につながることは事実です。しかし今は、アルコール以外による、非アルコール性の脂肪肝が増えています。
脂肪肝最大の原因は、糖質のとり過ぎ!
私は、脂肪肝の最大の原因は、糖質のとり過ぎであると考えています。
しかし糖質をすべてカットしてしまえばいいかというと、そうではありません。肝臓の中性脂肪がゼロになるのも困りものだからです。
皆さんには栄養バランスを考えながら、糖質を少し減らす「ゆる糖質オフ」をおすすめします。糖質はごはんやパン、麺、お菓子などの甘いものに多く含まれます。
そして食習慣だけでなく、不規則な生活や運動不足、過度なダイエットなどからも脂肪肝に陥りやすいといわれています。
女性ホルモンが減少する更年期の女性も肝臓の機能が悪化しやすく、脂肪肝が急に増えてきます。
どんな人でもかかる可能性がある病気
男性は30代くらいから、女性は女性ホルモンが減少する40代あたりから、脂肪肝が急に増えてきます。
脂肪肝は、お酒を飲む人も飲まない人も、男性でも女性でも、場合によっては小学生であっても、どんな人でもかかる可能性があるととらえて間違いありません。
※本稿は『肝臓専門医が教える脂肪肝が気になる人の魔法のスープ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。