消耗品の掃除道具は買わずに工夫で乗り切る!
着古した衣類や不用品が大活躍!

 ここからは「掃除道具代」のケチ道を見ていこう。年末の大掃除のシーズンが近づいているが、掃除道具や洗剤、掃除用のスプレーなどはあれこれ買っていると高くつきやすい。松本さんいわく、ケチ道において「掃除道具は極力買わないのが信条」とのこと。

「使い捨ての拭き掃除シートは、ボロ布や伝線したストッキングで十分代用できます。油汚れには自作のアクリルたわしを使って、洗剤の使用量を抑えることも。掃除の観点で活用法を考えると、節約アイデアが浮かびやすいんです!」(松本さん)

 先ほども登場したストッキングは、静電気が起きやすいという特徴を活かして、細部のホコリをとるのに使う。「生地が薄いので、形状が複雑なブラインドなどの掃除も簡単です。針金ハンガーや割りばしの骨組みにストッキングを被せれば、狭い場所にもラクに届きます」(松本さん)

 食材から出たゴミもタダでは捨てない。たとえば、米のとぎ汁は食器洗いに活用。「とぎ汁には油汚れを浮かす効果があり、食器の予洗いや、漬けおき洗いに最適。桶にためれば効率的に使え、洗剤や水道の使用量を抑えられますよ!」(松本さん)

 また、卵の殻は細かく砕くと研磨剤代わりに。「バラバラにならないようストッキングに入れ、鍋やコンロを擦ると汚れがよく落ちます」(松本さん)。少し力はいるが、ストッキングが汚れを絡めとってキレイになるので、実践の価値アリだ。

身の回りにあるモノを活用して冬も暖かく!
暑さ・寒さをしのぐ工夫で快適さと節約を両立!

 続いて「光熱費」節約のケチ道を紹介しよう。近年の厳しい暑さや寒さで、かさみがちな光熱費。今回は、秋冬の光熱費を抑えるために実行していることを聞いた。まず、冬場は、“いかに熱を逃がさないか”を重視するという。

「寝るときは、布団の下にアルミシートを敷いて断熱し、床冷えをガード! 窓にも貼って冷気をカット。たまりがちな気泡緩衝材も、同様の効果が期待できます。どちらも100円ショップで入手できますよ」(松本さん)

 また、風呂は追い炊きをしないで済むように、家族でリレー方式で入浴するという。「4人くらいなら追い炊きなしで全員入れますよ」(松本さん)。ちなみに、松本さんの順番はいつも最後。体洗いや風呂掃除に浴槽の湯を使い、使い切るのが楽しみなのだとか。

 使っている家庭が多い電気ポットは、待機電力がかかるため、利用頻度を考えて使わない選択をしているという。「我が家はお茶を飲むときなど湯を使うタイミングが決まっているので、その都度やかんで必要量を沸かしています。ただ、1日に何度も湯を使う家庭は、電気ポットが便利。ライフスタイルに応じて、ストレスにならないほうで」(松本さん)

 そのほか、ユニークなところでは、生の小豆を使ってお手製のカイロを作っているという。「生の小豆を電子レンジで1分温めると、約20分はホカホカ。寝る前や通勤時の防寒にちょうどよく、暖房の使用を減らせます。電子レンジを使うので、袋は綿100%で」(松本さん)。もちろん、使用後は煮物などにして食べる。

 松本さん流のケチ道はすぐ実践できるワザも多いので、ぜひ生活に取り入れてみてほしい!