「自分だけが知っている情報」は、
すべて伝える
自分しか持っていない前提情報は、必ず相手に伝えること。それは仕事を進めていく上での絶対条件です。
相手がわからないという理解度の問題ではなく、「お互いが同じ情報レベルに達するまで伝え合う」ことが大切です。日本は多民族社会ではないせいか、「わざわざ説明しなくても相手はわかっているはず」という考えが前提にあります。相手と自分の考えに差異があることをあらかじめ認め、ある程度の距離感を持って相手と接するようにしましょう。
そして注意してもらいたいのは、「相手の理解度の向上を安易に期待しないこと」です。
たとえば、先輩が後輩に仕事を引き継ぐケースでは、「前にも手伝ってもらったことがあるし、詳しく話さなくても大丈夫だろう」と先輩は思い、後輩は「断片的にしか覚えてないし、きちんと説明して引き継ぐのが筋だろう」と考えていることがあります。
自分の話をわかりやすくすることは自身の努力次第ですが、相手の理解度の高まりは、あなたがコントロールできる範囲を超えています。
「自分だったら、どう説明してもらえればわかるのか」という観点から、伝える工夫をするのがビジネス・プロフェッショナルと言えるでしょう。
(次回掲載は、6月20日の予定です)
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