米人工知能(AI)新興企業アンソロピックの問題は、AIを巡る熱狂の中で独り冷静な存在であることかもしれない。同社の共同創業者であるジャック・クラーク氏は先週、AI業界の現状に対する不安についてかなり個人的なエッセーを執筆したことで、ホワイトハウスから異例の非難を浴びた。クラーク氏は13日、「間違いないのは、われわれが扱っているものは単純で予測可能な道具ではなく、真にえたいの知れない生き物だということだ」とし、「全ての最も優れたおとぎ話と同じように、この生き物はわれわれ自身が作り出したものだ。これが現実のものだと認め、われわれ自身の恐れを克服することによってのみ、それを理解し、それと折り合いをつけるとともに、それを飼いならして共存する方策を見いだすための機会を得るのだ」と記した。同氏のアンソロピックでの正式な肩書は方針責任者だ。
AI規制論争、「最恐モンスター」めぐり対立
アンソロピック共同創業者が米政府の怒りを買っている理由とは
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